
公害防止管理者の過去問|令和4年 水質概論 問7 問題と解説
問題7
ある工場において、排水量が500m3/日で、BOD濃度が10000mg/Lの排水が処理場に入り、処理場での排出率が0.01、処理場から海域への流達率が0.5とすると、この工場から海域への流達負荷量(kg/日)はいくらか。
- 10
- 25
- 50
- 250
- 500
問題7の解答
正解は「2」です。
問題7の解説
この問題を解くには、排水が工場から出て海に届くまでの「汚濁物質(BOD)の旅」をイメージし、各地点での量を計算していく必要があります。流れは以下の通りです。
- 工場から発生する総量(流入負荷量) を計算する。
- 処理場から出る量(排出負荷量) を計算する。
- 海に届く量(流達負荷量) を計算する。
順を追って計算してみましょう。
STEP 1:工場での発生負荷量を求める(重要!)
まず、1日にどれだけのBOD(汚れの重さ)が処理場に入ってくるかを計算します。
ここで最も重要なのが「単位の変換」です。
- 排水量(Q) = 500㎥/日
- BOD濃度(C) = 10,000mg/L
これらを掛け合わせますが、mg(ミリグラム)とkg(キログラム)、Lと㎥ が混ざっているので整理します。実は、以下の変換式を覚えておくと一発です。

したがって、
10,000mg/L = 10,000g/㎥= 10kg/㎥
これで計算できます。

STEP 2:処理場からの排出負荷量を求める
処理場での「排出率」が 0.01とあります。これは、汚れの 99% が除去され、残り1%が排出されるという意味です。

STEP 3:海域への流達負荷量を求める
川を流れている間に汚れの一部は沈殿したり、微生物に分解されたりして減ります(自浄作用)。最終的に海に届く割合が「流達率」です。ここでは、0.5となっています。

よって、正解は 25 となります。
問題を解くポイント
この手の問題は、以下の「一本の式」で解けるようにしておくと、試験本番で時間を短縮できます。

問題文によっては「除去率が99%」と書かれることがあります。その場合は、「排出率が1%」と変換してから計算してください。ここが最大のひっかけポイントです。


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