
公害防止管理者の過去問|令和7年 ばいじん・粉じん特論 問13 問題と解説
問題13
等速吸引に関する記述中、ア~ウの( )の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。
吸引速度が、ダクトを流れる排ガス流速より大きい場合、測定されるダスト濃度は真のダスト濃度より( ア )なり、等速で吸引してもプローブの向きが排ガスの流れ方向に対して傾いていると、ダスト濃度は真のダスト濃度より( イ )なる。
また、非等速吸引時の測定ダスト濃度の、真のダスト濃度との差異は、ダストの粒子径が大きいほど( ウ )なる。
| 選択肢 | ア | イ | ウ |
|---|---|---|---|
| 1 | 小さく | 小さく | 小さく |
| 2 | 小さく | 小さく | 大きく |
| 3 | 小さく | 大きく | 小さく |
| 4 | 大きく | 小さく | 大きく |
| 5 | 大きく | 大きく | 小さく |
問題13の解答
正解は「2」です。
問題13の解説
この問題は、空気の中に含まれているダスト(小さなゴミ)を、正しく測るための考え方についてのものです。空気の流れの中にあるダストの量を知りたいとき、私たちは「吸引して集める」という方法を使います。ただし、吸い方を間違えると、本当の量より少なく見えたり、多く見えたりしてしまいます。この問題では、そうした「ズレ」がどうして起こるのかを考えます。
ア:吸引の速さが速すぎる場合
まず、吸い込む速さについて考えてみます。
空気は軽いため、向きを変えたり、速さを変えたりすることが簡単にできます。しかし、ダストは小さくても重さがありますので、空気と同じようには動けません。もし、吸引の速さが、空気の流れよりも速すぎると、吸入口の近くで空気の流れが急に曲がります。
そのとき、ダストはその曲がりについていけず、吸入口に入らずに、そのまま流れてしまいます。その結果、集められるダストの量は、本当より少なくなります。したがって、アに入る言葉は「小さく」 です。
イ:吸引の速さは同じでも、向きがずれている場合
次に、吸引の向きについて考えます。
吸引の速さが空気の流れと同じであっても、吸入口が空気の流れる方向に対して、斜めになっている場合があります。この場合、空気は吸入口の前をまっすぐ流れていきますが、ダストは斜めに入ることができず、そのまま通り過ぎてしまいます。
そのため、実際よりも少ないダストしか集まりません。よって、イに入る言葉も「小さく」 となります。
ウ:ダストの大きさによる違い
最後に、ダストの大きさについてです。
ダストが小さい場合は軽いため、空気の流れの変化についていきやすくなります。一方で、ダストが大きい場合は重たくなり、空気の流れが変わっても、すぐには方向を変えられません。
そのため、吸い方が少しでもずれると、大きなダストほど、測定結果のズレが大きくなります。したがって、ウに入る言葉は「大きく」 です。
以上をまとめますと、
- ア:小さく
- イ:小さく
- ウ:大きく
となります。
したがって、正しい組合せは②です。


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