公害防止管理者の過去問|令和6年 公害総論 問11 問題と解説

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問題11

下記の業種のうち、2020(令和2)年度における産業廃棄物の業種別排出量が最も少ない業種はどれか(環境省:令和5年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書による)。

  1. 鉄鋼業
  2. 電気・ガス・熱供給・水道業
  3. パルプ・紙・紙加工品製造業
  4. 建設業
  5. 農業・林業

問題11の解答

正解は「1」です。

問題11の解説

① 元データを確認する

問題文の出典は環境省「令和5年版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」(中身としては「産業廃棄物の排出・処理状況等(令和2年度実績)」)です。

環境省の公表資料を見ると、2020(令和2)年度の業種別排出量の上位5業種は次のように示されています。

順位業種名排出量(万トン)割合
1位電気・ガス・熱供給・水道業9,93226.6%
2位農業・林業8,23722.0%
3位建設業7,82120.9%
4位パルプ・紙・紙加工品製造業3,0638.2%
5位鉄鋼業2,1185.7%

(数値は千トン単位の資料を万トンに読み替え)

この表から、5つの選択肢はちょうどこの「上位5業種」になっており、その中で排出量が最も少ないのは鉄鋼業:2,118万トン(5.7%)であることが分かります。したがって、選択肢の中で排出量が最も少ない業種は「1. 鉄鋼業」 です。

② 各選択肢を排出量の大きい順に並べると

先ほどの数値を大きい順に並べると:

  1. 電気・ガス・熱供給・水道業 (約9,932万トン)
  2. 農業・林業         (約8,237万トン)
  3. 建設業           (約7,821万トン)
  4. パルプ・紙・紙加工品製造業 (約3,063万トン)
  5. 鉄鋼業           (約2,118万トン)

このうち、最も少ない 5番目が鉄鋼業となります。


③ 問題を解くポイント・覚え方

ポイント1:業種別「上位5業種」の並びを押さえる

2020年度(令和2年度)の産業廃棄物排出量は、上位5業種で8割以上を占め、その並びは「電気・ガス・熱供給・水道業 > 農業・林業 > 建設業 > パルプ・紙・紙加工品製造業 > 鉄鋼業」という順番です。試験ではこの順位そのものや、「どの業種が最も多い/少ないか」を問う問題がよく出ます。

ポイント2:「鉄鋼業は上位5業種の中で一番小さい」とセットで

  • 一番多い → 電気・ガス・熱供給・水道業(下水道業を含む)
  • 一番少ない(ただしトップ5の中では) → 鉄鋼業

という“対”で覚えておくと、今回のような「最も少ない業種は?」問題にすぐ対応できます。

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本記事の監修者

ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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