
公害防止管理者の過去問|令和3年 大気・水質概論 問2 問題と解説
問題2
大気汚染防止法に定める「ばい煙」に該当しないものはどれか。
- (1) 物の燃焼に伴い発生するばいじん
- (2) 物の燃焼に伴い発生する塩素及び塩化水素
- (3) 物の燃焼に伴い発生するいおう酸化物
- (4) 物の燃焼に伴い発生する窒素酸化物
- (5) 物の燃焼に伴い発生する硫化水素
問題2の解答
正解は「5」です。
問題2の解説
大気汚染防止法の「ばい煙」は、典型的には燃焼等に伴って発生し、大気に排出されるばいじんや有害なガス(SOx、NOx、塩化水素など)を指します。一方、硫化水素(H₂S)は同法の「ばい煙」の定義に典型的に挙げられる枠組みとは異なり、本問では「ばい煙に該当しないもの」として(5)を選びます。
解答に至るまでのステップ
ステップ1 原理・原則(「ばい煙」とは何か)を確認する
「ばい煙」は、燃焼等に伴う排出で、生活環境に影響を与える粒子・ガスを法が類型化して規制する概念です。
ステップ2 選択肢(1)を判定する:ばいじん→ 正(ばい煙に該当)
燃焼に伴う「ばいじん(粒子状物質)」は、ばい煙の典型です(ばい煙の中心要素)。
ステップ3 選択肢(2)を判定する:塩素・塩化水素→ 正(ばい煙に該当)
廃棄物焼却炉などで塩化水素(HCl)が問題となり、排出基準等の規制体系の中で扱われる代表例です。
ステップ4 選択肢(3)を判定する:いおう酸化物(SOx)→ 正(ばい煙に該当)
SOxは燃焼起源の代表的規制物質です。
ステップ5 選択肢(4)を判定する:窒素酸化物(NOx)→ 正(ばい煙に該当)
NOxも燃焼起源の代表的規制物質です。
ステップ6 選択肢(5)を判定する:硫化水素(H₂S)→ 誤(ばい煙に該当しない)
硫化水素は「悪臭」等の別体系(悪臭防止法の典型例)で扱われることが多く、本問の「ばい煙」類型から外すのが試験上の整理です。
問題のポイント
- 「ばい煙=燃焼由来のばいじん+代表的有害ガス(SOx/NOx/HCl等)」という骨格で判断します。
- 硫化水素は“悪臭”の代表として覚えると、法令横断の整理がしやすいです。


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