公害防止管理者の過去問|令和6年 大気・水質概論 問6  問題と解説

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問題6

ばいじんの発生源と排出量に関する記述として,誤っているものはどれか(令和 3 年度大気汚染物質排出量総合調査(令和 2 年度実績)による)。

(1) ばいじんは,燃焼又は熱源としての電気の使用に伴い発生する粒子状物質である。

(2) ばいじんは,燃料の主成分である炭化水素類が燃焼する過程で発生するすすや石炭の燃焼残渣の灰などである。

(3) 2020(令和 2)年度実績におけるばいじんの総排出量は,約 2 万 3500 トン/年であった。

(4) 2020(令和 2)年度実績におけるばいじん排出量は,次の 3 業種については,窯業・土石製品製造業 > 鉄鋼業 > パルプ・紙・紙加工品製造業の順となっている。

(5) 2020(令和 2)年度実績における施設種別のばいじんの排出量が最も多い施設はボイラーである。

問題6の解答

正解は「4」です。

問題6の解説

解答に至るまでのステップ

本問は、環境省「令和3年度大気汚染物質排出量総合調査(令和2年度実績)」の数値・順位と、ばいじん(ばい煙の一部)の法令上の定義に照らして正誤判定する問題です。結論として、業種別の順位を誤って述べている(4)が誤りです。

ステップ1:用語(ばいじん)の範囲を確認します。

「ばいじん」は、法令上「ばい煙」の構成要素の一つで、“物の燃焼”だけでなく、“熱源としての電気の使用”に伴って発生するものも含むと整理されています。→ よって(1)の説明は、少なくとも「ばいじんの対象範囲(燃焼+電気)」という点で不自然ではありません。

ステップ2:総排出量(概数)で(3)を検証します。

環境省の確定値結果概要では、令和2年度のばいじん排出量(総排出量)は 23,459 トン/年と示されています。(3)の「約2万3500トン/年」は、この 23,459 トン/年に対応する概数なので正しいです。

ステップ3:業種別順位で(4)を検証します。

同資料の「業種別のばいじん排出量」では、上位は1位:鉄鋼業 3,436、2位:電気業 3,425、3位:窯業・土石製品製造業 2,475、5位:パルプ・紙・紙加工品製造業 1,844…となっています。一方(4)は「窯業・土石製品製造業 > 鉄鋼業 > パルプ・紙…」としており、鉄鋼業が最上位である点と矛盾します
→ したがって(4)は誤りです。

ステップ4:施設種別順位で(5)を検証します。

同資料の「施設種別のばいじん排出量」では、1位はボイラ 9,964 トン/年です。
→ よって(5)は正しいです。

ステップ5:(2)を整理します。

(2)は、ばいじんの具体例として「燃焼過程で生じるすす」「石炭燃焼残渣の灰」などを挙げており、一般的な理解として妥当です(ばいじん=いわゆるスス等という説明は、公的解説でも用いられます)。
→ (2)は誤りとはいえません

以上より、誤っているのは(4)です。

問題のポイント

  • この種の統計問題は、まず「総排出量(トン/年)」と、次に「業種別トップ」「施設種別トップ」を資料を覚えておくことが最短です。
  • 本問のひっかけは(4)の順位の入れ替えです。令和2年度実績では、ばいじんの業種別1位は鉄鋼業であり、窯業・土石製品製造業は3位です。
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本記事の監修者

ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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