公害防止管理者の過去問|令和3年 大気・水質概論 問6  問題と解説

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問題6

揮発性有機化合物(VOC)に関する記述として,誤っているものはどれか。

  • (1) VOC は,光化学オキシダント生成の原因物質の一つである。
  • (2) VOC の総排出量に占める割合は,固定発生源のほうが移動発生源よりも大きい。
  • (3) 固定発生源としては,塗装,印刷,洗浄などの施設がある。
  • (4) 排出基準は,施設の種類及び規模ごとの許容限度として,環境省令で定められている。
  • (5) 2010(平成 22)年度における固定発生源からの VOC 大気排出量は,2000(平成 12)年度と比較して約 25 %の削減で,目標の 30 %を達成できなかった。

問題6の解答

正解は「5」です。

問題6の解説

VOC排出抑制は、光化学オキシダントやSPMの原因物質対策として、法規制と自主的取組の「ベストミックス」で進められました。

目標は「平成12年度比で平成22年度までに3割削減」ですが、目標年度(平成22年度)には4割以上削減が推計され、目標を上回って達成しています。よって「約25%しか削減できず、目標30%を達成できなかった」とする(5)が誤りです。

解答に至るまでのステップ

ステップ1 原理・原則(VOCとは何か/なぜ抑えるか)を確認する

VOCは「揮発して気体になりやすい有機化合物」で光化学オキシダント生成の原因物質の一つです

→(1)は制度趣旨に合致します。

※光化学オキシダント=日差しの下でVOCとNOxが反応して生じる酸化性物質の総称です。

ステップ2 選択肢(2)(3)固定発生源の例・割合を判定する

塗装・印刷・洗浄などが固定発生源として挙げられるのは制度説明と整合します。そのため、(3)は正。
(2)の「固定発生源の方が移動発生源より割合が大きい」は、制度目的(工場等固定発生源の削減)から導かれる一般的整理として妥当です。

ステップ3 選択肢(4)排出基準の定め方を判定する

VOC排出基準は施設種類・規模ごとに、炭素換算濃度(ppmC)等で定める体系です。

ステップ4 選択肢(5)削減実績(達成・未達)を判定する

目標は「平成22年度までに3割削減」ですが、目標年度の排出量は「4割以上削減」が推計され、達成しています。したがって「約25%削減で未達」は誤りです。

問題のポイント

  • 目標(3割)と実績(4割以上)を取り違えさせるのが典型パターンです。
  • 「ppmC」は炭素換算濃度で、VOCを“炭素量ベース”でまとめて評価するための単位です。
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本記事の監修者

ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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