公害防止管理者の過去問|令和6年 水質概論 問5 問題と解説

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問題5

水生生物保全に係る環境基準項目に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • 環境省の令和3年度公共用水域水質測定結果によると、底層DOについては、湖沼及び海域においては、生物3類型の環境基準値を満たしていない測定点がみられた。
  • 全亜鉛の環境基準値は、湖沼については、0.03mg/L以下である。
  • 全亜鉛の環境基準値は、海域については、生物A類型が0.02mg/L以下、生物特A類型は0.01mg/L以下である。
  • 湖沼及び海域における底層溶存酸素量(底層DO)の環境基準値は、生物1類型が4.0mg/L以上、生物2類型は3.0mg/L以上、生物3類型は1.0mg/L以上である。
  • 環境省の令和3年度公共用水域水質測定結果によると、全亜鉛については、海域の類型指定水域での環境基準達成率は100%であった。

問題5の解答

正解は「3」です。

問題5の解説

本問は「水生生物保全に係る環境基準項目(全亜鉛、底層溶存酸素量=底層DO 等)」について、環境基準値(告示別表)と、令和3年度の測定結果(環境省公表資料)を突き合わせて正誤判定する問題です。

選択肢1(正しい)

全亜鉛の環境基準値は、湖沼については、0.03mg/L以下

環境省「別表2 生活環境の保全に関する環境基準(湖沼)」では、全亜鉛は(生物A/生物特A/生物B/生物特Bのいずれも)0.03mg/L以下と示されています。
出典URL: https://www.env.go.jp/kijun/wt2-1-2.html

選択肢2(正しい)

全亜鉛の環境基準値は、海域については、生物A類型が0.02mg/L以下、生物特A類型は0.01mg/L以下

環境省「別表2(海域)」で、全亜鉛は生物A:0.02mg/L以下、生物特A:0.01mg/L以下と明記されています。
出典URL: https://www.env.go.jp/kijun/wt2-2.html

選択肢3(誤っている:これが正解)

湖沼及び海域における底層DOの環境基準値は、生物1類型が4.0mg/L以上、生物2類型は3.0mg/L以上、生物3類型は1.0mg/L以上

底層DO(底層溶存酸素量)の環境基準値は、環境省の別表で以下のとおりです。

したがって、選択肢3は 「生物3類型=1.0mg/L以上」としている点が誤りで、正しくは 2.0mg/L以上です。

選択肢4(正しい)

令和3年度公共用水域水質測定結果によると、全亜鉛については、海域の類型指定水域での環境基準達成率は100%

環境省「令和3年度公共用水域水質測定結果」には、海域の全亜鉛について類型指定水域における環境基準達成率は100%と明記されています。
出典URL: https://www.env.go.jp/content/000105994.pdf

選択肢5(正しい)

令和3年度…底層DOについて…湖沼及び海域において、生物3類型の環境基準値を満たしていない測定点がみられた

同資料では、底層DOの環境基準値(生物1/2/3がそれぞれ4.0/3.0/2.0mg/L以上)を示したうえで 、分布図(図13)において湖沼・海域とも2.0mg/L未満の区分に測定地点数が存在します(=生物3類型の基準値「2.0mg/L以上」を満たさない測定点があることを意味します)。
出典URL: https://www.env.go.jp/content/000105994.pdf

問題を解くポイント

  • ポイント1:基準値は「環境省の別表(告示別表)」が一次情報
    底層DOは 生物3=2.0mg/L以上(1.0ではない)を確実に暗記し、別表で確認する。
  • ポイント2:「測定結果」は“達成率の文章”と“分布図”の両方を見る
    全亜鉛(海域)は達成率100%と本文に明記。
    底層DOは図13で2.0未満の地点がある=未達成点がある、と読める。
  • ポイント3:ひっかけは「数値の取り違え」
    本問の誤りは、まさに 生物3の値を1.0にしている“数値ずらし”です。別表に戻る習慣が最も強い対策になります。
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本記事の監修者

ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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