公害防止管理者の過去問|令和6年 ばいじん・粉じん特論 問12  問題と解説

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問題12

環境省のアスベストモニタリングマニュアル(第4.2版)に基づき、以下の条件で、総繊維数濃度の測定を行い、87番目の視野の計数を終えたところで繊維数(f)が201になり、計数を終了した。

このときの総繊維数濃度(f/L)はおよそいくらか。なお、フィルターブランク値(f)は0であった。

  • フィルターの有効面積            962mm2
  • 視野範囲(アイピースグレイティクル)の面積  0.07065mm2
  • 捕集空気量                 2400L
  1. 0.080
  2. 0.41
  3. 4.1
  4. 13
  5. 82

問題12の解答

正解は「4」です。

問題12の解説

本問は、環境省「アスベストモニタリングマニュアル(第4.2版)」の総繊維数濃度(FT)の算出式に、与えられた条件(有効面積・視野面積・計数視野数・捕集空気量・計数繊維数・ブランク)をそのまま代入する計算問題です。総繊維数濃度は次式で求めます。

解答に至るまでのステップ

ステップ1 原理・原則(マニュアルの式と「計数終了条件」を確認します)

総繊維数濃度の算出式

    FT=A×(NPNB)a×n×VF_T = \frac{A \times (N_P – N_B)}{a \times n \times V}

    • FTF_T​:総繊維数濃度(f/L)
    • AA:メンブランフィルターの有効面積(mm²)
    • NPN_P​:位相差顕微鏡で計数した繊維数(f)
    • NBN_B​:フィルターブランク値(f)
    • aa:視野範囲(アイピースグレイティクル)の面積(mm²)
    • nn:計数した視野数
    • VV:捕集空気量(L)

    計数終了条件

    繊維の計数は「100視野まで」または「繊維数が200本以上になるまで」行い、200本に達した場合はその視野は最後まで計数します。本問は「87番目の視野を終えたところで201本になったので終了」なので、n=87、NP=201と確定します。

    ステップ2 与えられた数値を式に代入できる形に整理します

    与条件より

    • A=962A = 962
    • a=0.07065a = 0.07065
    • V=2400V = 2400
    • NP=201N_P = 201
    • NB=0N_B = 0
    • n=87n = 87

    ここで、ブランク0なので (NPNB)=201(N_P – N_B) = 201です。

    ステップ3 計算します(単位の整合に注意して順に処理します)

    FT=962×2010.07065×87×2400F_T=\frac{962 \times 201}{0.07065 \times 87 \times 2400}

    1. 分子:
      962×201=193,362962 \times 201 = 193{,}362
    2. 分母:
      0.07065×87=6.146550.07065 \times 87 = 6.14655
      6.14655×2400=14,751.726.14655 \times 2400 = 14{,}751.72
    3. 割り算:

    FT=193,36214,751.7213.1 f/LF_T = \frac{193{,}362}{14{,}751.72} \approx 13.1\ \text{f/L}

    マニュアルでは測定値の有効数字は原則2桁(3桁目以降切り捨て)とする扱いが示されています。
    したがって 約13 f/L とみなします。

    問題のポイント (h4)

    • 総繊維数濃度の基本式FT=A(NPNB)anVF_T=\frac{A(N_P-N_B)}{a n V}で、「フィルター全体の有効面積A」÷「観察した面積(a×n)」で“全体に換算”し、さらに捕集空気量Vで割って f/L にします。
    • 計数視野数nは固定で100とは限りません。繊維数が200本に達した時点で終了するため、本問のように n=87 になります。
    • ブランク値が0なら、補正は不要で (NPNB)=NP(N_P-N_B)=N_P

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    本記事の監修者

    ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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