公害防止管理者の過去問|令和4年 ばいじん・粉じん特論 問7  問題と解説

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問題7

バグフィルターの圧力損失(ろ布とダスト層の圧力損失の和)が、ろ過速度uに比例する場合、以下の条件における圧力損失の値(Pa)は、およそいくらか。

  • ろ過速度u    :0.03m/s
  • ろ布の汚れ係数ξf :2.0×108m-1
  • ダスト層の比抵抗α:5.0×109m/kg
  • ダスト負荷md   :0.1kg/m2
  • ガス粘度μ    :1.83×10-5Pa・s
  1. 110
  2. 275
  3. 285
  4. 384
  5. 769

問題7の解答

正解は「4」です。

問題7の解説

解答に至るまでのステップ

ステップ1:バグフィルターの圧力損失式の確認

バグフィルターにおける、ろ布および付着ダスト層による圧力損失 ΔP\Delta PΔP は、ガスのろ過速度 uuu に比例し、次式で表されます。

ΔP=(ξf+αmd)μu\Delta P = (\xi_f + \alpha m_d)\, \mu \, u

ここで、

  • ξf\xi_f:ろ布の汚れ係数(ろ布自体の圧損係数)[m1^{-1}−1]
  • α\alpha:ダスト層の比抵抗[m/kg]
  • mdm_d​:ダスト負荷(単位ろ布面積あたりの付着ダスト量)[kg/m2^22]
  • μ\mu:ガス粘性係数[Pa·s]
  • uu:ろ過速度[m/s]

です。この式は、ダルシーの法則を応用したバグフィルターの基本式として知られています。

ステップ2:与えられた値の代入

与えられている条件は次のとおりです。

  • ろ過速度 u=0.03 m/su = 0.03 \ \text{m/s}
  • ろ布の汚れ係数 ξf=2.0×108 m1\xi_f = 2.0 \times 10^8 \ \text{m}^{-1}
  • ダスト層の比抵抗 α=5.0×109 m/kg\alpha = 5.0 \times 10^9 \ \text{m/kg}
  • ダスト負荷 md=0.1 kg/m2m_d = 0.1 \ \text{kg/m}^2
  • ガス粘度 μ=1.83×105 Pa\cdotps\mu = 1.83 \times 10^{-5} \ \text{Pa·s}

(1) かっこ内の計算

ξf+αmd=2.0×108+(5.0×109×0.1)=2.0×108+5.0×108=7.0×108 m1\xi_f + \alpha m_d = 2.0 \times 10^8 + (5.0 \times 10^9 \times 0.1) = 2.0 \times 10^8 + 5.0 \times 10^8 = 7.0 \times 10^8 \ \text{m}^{-1}

(2) 全体の計算

ΔP=7.0×108×1.83×105×0.03 Pa\Delta P = 7.0 \times 10^8 \times 1.83 \times 10^{-5} \times 0.03 \ \text{Pa}

計算の順序を整理すると、

7.0×108×0.03=2.1×1077.0 \times 10^8 \times 0.03 = 2.1 \times 10^7

ΔP2.1×107×1.83×105=2.1×1.83×102 Pa\Delta P \approx 2.1 \times 10^7 \times 1.83 \times 10^{-5} = 2.1 \times 1.83 \times 10^2 \ \text{Pa}

2.1×1.833.842.1 \times 1.83 \approx 3.84

したがって、ΔP3.84×102 Pa384 Pa\Delta P \approx 3.84 \times 10^2 \ \text{Pa} \approx 384 \ \text{Pa}

となります。

ステップ3:選択肢の検討

計算結果は 約 384 Pa です。選択肢の中で最も近い値は 384 Pa(選択肢4)です。

問題を解くポイント

(1) フィルター圧損の公式

バグフィルターの圧力損失は、ガスの粘性抵抗に基づくダルシーの法則で近似できます。基本的な考え方は、「圧力損失 = 粘性抵抗係数 × ろ過速度」です。

粘性抵抗係数は、

  • ろ布単体の抵抗:ξf\xi_f
  • 付着したダスト層の抵抗:αmd\alpha m_d

の和で表されます。この関係式を覚えておけば、与えられた数値を代入するだけで圧力損失を求めることができます。

(2) 単位の確認

各物理量の単位を整理しておくことも重要です。

  • ξf\xi_f:m1^{-1}−1
  • α\alpha:m/kg
  • mdm_d​:kg/m2^22
  • μ\mu:Pa·s
  • uu:m/s

これらを掛け合わせると、圧力の単位として整合します。単位の整合性を確認することで、計算ミスを大幅に減らすことができます。

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本記事の監修者

ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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