問題5
特定工場における公害防止組織の整備に関する法律の目的に関する記述中、(ア)、(イ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。
この法律は、( ア )の制度を設けることにより、特定工場における公害防止組織の整備を図り、もって( イ )に資することを目的とする。
| 選択肢 | ア | イ |
|---|---|---|
| 1 | 公害防止管理者等 | 公害の防止 |
| 2 | 公害防止主任管理者等 | 環境の保全 |
| 3 | 公害防止統括者等 | 公害の防止 |
| 4 | 公害防止管理者等 | 環境の保全 |
| 5 | 公害防止主任管理者等 | 公害の防止 |
(令和2年)
問題5の解答
正解は「3」です。
問題5の解説
設問は、公害防止組織法(正式名:特定工場における公害防止組織の整備に関する法律)の目的条文(第1条)の穴埋めです。条文は次の趣旨です。
「この法律は、(ア)公害防止統括者等の制度を設けることにより、特定工場における公害防止組織の整備を図り、もって**(イ)公害の防止**に資することを目的とする。」
(ア)を「公害防止管理者等」「公害防止主任管理者等」とする選択肢は、いずれも統括者が欠けており条文どおりではありません。目的規定で明示するのは「公害防止統括者等」です。「等」には管理者・主任管理者・代理者らの制度全体が含まれるイメージで押さえるとよい。
「環境の保全」(イ)にしたくなる人がいますが、この法律は公害防止組織の整備を通じて工場由来の公害を防止することを直接の目的としており、第1条の文言は「公害の防止」です。
1.目的条文は“主語+キーワード”を丸ごと暗記
- (ア)=公害防止統括者等
- (イ)=公害の防止
語尾の「…に資する」までセットで覚えると正誤問題に強くなります。
2.“環境の保全”は他法の目的ワードと混同しやすい
環境基本法やアセス法の目的語と入れ替えるひっかけが頻出。公害防止組織法の目的は公害の防止で固定。
3.“統括者”を落とさない
「管理者等」「主任管理者等」は不正解。統括者を含む「公害防止統括者等」が条文の正解語です。



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