
公害防止管理者の過去問|令和6年 大気・水質概論 問9 問題と解説
問題9
次の物質のうち,一般的に,土壌・地下水中で最も到達距離が長いとされているものはどれか(環境省:土壌汚染対策法施行通知(平成 31 年 3 月 1 日)による)。
(1) ひ素
(2) 六価クロム
(3) 鉛
(4) ほう素
(5) シアン
問題9の解答
正解は「2」です。
問題9の解説
解答に至るまでのステップ
土壌・地下水中での到達距離(どれだけ遠くまで移動しやすいか)は、物質の溶けやすさや土に吸着されやすいかなどで決まります。一般に、選択肢の中では 六価クロムが地下水中で移動しやすく、到達距離が長い物質として扱われます。
Appendix-1. 特定有害物質を含む地下水が到達し得る「一定の範囲」の考え方より引用
- ステップ1:「到達距離」は“移動しやすさ”の比較であると整理します。
土・地下水中でよく動く=遠くまで広がりやすい、という意味です。 - ステップ2:各物質の一般的な挙動を整理します。
- (1)ひ素:土に吸着しやすい側の挙動を取りやすい
- (2)六価クロム:水に溶けた状態で移動しやすく、到達距離が長くなりやすい
- (3)鉛:土壌に吸着・沈着しやすい
- (4)ほう素:移動しやすい側の代表例だが、本問の「最も長い」は六価クロムが典型
- (5)シアン:形態により挙動が変わり、一般論として“最長”とはしにくい
- ステップ3:「最も到達距離が長い」を確定します。
よって (2)です。
問題のポイント
- 六価クロム=移動しやすい(地下水で広がりやすい)は、土壌・地下水分野の頻出整理です。
- 「到達距離」は、毒性そのものではなく “移動特性” を問う点に注意してください。



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