
公害防止管理者の過去問|令和3年 ダイオキシン類概論 問2 問題と解説

問題2
ダイオキシン類対策特別措置法に規定する実施の制限に関する記述中、下線を付した箇所のうち,誤っているものはどれか。
特定施設の設置の届出をした者又は特定施設の構造等の変更の届出をした者は, その届出が受理された日から(1) 30日を経過した後でなければ,それぞれ,その届出に係る特定施設を設置し,又はその届出に係る特定施設の構造若しくは(2)使用の方法若しくは(3)発生ガス若しくは(4)汚水若しくは(5)廃液の処理の方法の変更をしてはならない。
問題2の解答
正解は「1」です。
問題2の解説
問題の文章は、ダイオキシン類対策特別措置法 第17条「実施の制限」をほぼそのまま引用しており、ここから誤りを探す問題です。
第17条 第12条第1項の規定による届出をした者又は第14条第1項の規定による届出をした者は、その届出が受理された日から60日を経過した後でなければ、それぞれ、その届出に係る特定施設を設置し、又はその届出に係る特定施設の構造若しくは使用の方法若しくは発生ガス若しくは汚水若しくは廃液の処理の方法の変更をしてはならない。
(1) 30日→誤り:正解
法文では「その届出が受理された日から 60日 を経過した後でなければ…」となっており、60日 が正しい値です。一方、「30日」という数字は、同じ法律の別の条文でよく出てきます。
- 第13条(経過措置):特定施設になった日から30日以内に届出
- 第18条(氏名の変更等の届出):氏名・住所の変更や使用廃止時の届出は30日以内
このため、「30日」と「60日」を混同させる典型的なひっかけになっています。よって、(1)は誤りです。
(2) 使用の方法→正しい
第17条では、変更の対象として「特定施設の構造若しくは使用の方法…の変更」と規定しており、問題文の「使用の方法」は法文と完全に一致しているため、正しい記述です。
(3) 発生ガス→正しい
第17条では、「…特定施設の構造若しくは使用の方法若しくは発生ガス若しくは汚水若しくは廃液の処理の方法の変更…」と条文に明記されているため、(3)の「発生ガス」は正しい表現です。
(4) 汚水と(5) 廃液 → 正しい
第17条では、変更の対象として「…使用の方法若しくは発生ガス若しくは汚水若しくは廃液の処理の方法の変更」とあり、ここでも「汚水」「廃液」がそのまま使われています。
また、環境省や自治体の解説資料でも、「構造・使用の方法・発生ガス・汚水・廃液の処理の方法」というまとまりで説明されています。したがって、(4)「汚水」・(5)「廃液」も正しい記述です。
問題を解くポイントまとめ
第17条のキーワードをセットで暗記
- 「届出受理日から60日」
- 「特定施設の設置 or 構造・使用の方法・発生ガス・汚水・廃液の処理の方法の変更は禁止」
数字のひっかけに注意
- 30日は第13条・第18条(経過措置・氏名変更・使用廃止)
- 60日は第15条・第17条(計画変更命令、実施の制限)
条文を覚えるときは“まとまり”で
「構造」「使用の方法」「発生ガス」「汚水」「廃液の処理の方法」→ このセットは、設置届出(第12条)、計画変更命令(第15条)、実施の制限(第17条)で繰り返し登場します。


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