
公害防止管理者の過去問|令和7年 大気・水質概論 問8 問題と解説
問題8
河道の堆積物に生息する生物は,河川水質を判断する指標になり得るといわれている。河川水質を四つのカテゴリーに分け,これを水質階級とよんでいる。水質階級の指標生物として不適切なものはどれか。
| 選択肢 | 水質階級 | 指標生物 |
|---|---|---|
| (1) | Ⅰ(貧腐水性) | サホコカゲロウ |
| (2) | Ⅱ(β-中腐水性) | ヒラタドロムシ |
| (3) | Ⅲ(α-中腐水性) | ミズムシ |
| (4) | (強腐水性) | サカマキガイ |
| (5) | (強腐水性) | セスジユスリカ |
問題8の解答
正解は「1」です。
問題8の解説
本問は、「水質階級(Ⅰ〜Ⅳ)」と「指標生物(その水質で“出やすい”生物)」の対応が正しいかを点検する問題です。
環境省が示す「水生生物による簡易水質調査」の指標生物と水質階級の対応表では、サホコカゲロウは水質階級Ⅲに分類されています。したがって、水質階級Ⅰ(貧腐水性)=サホコカゲロウとする(1)が不適切(誤り)になります。
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解答に至るまでのステップ
ステップ1:水質階級の意味を押さえます
環境省の整理では、水質階級は概ね次のイメージです:
- Ⅰ:きれい(貧腐水性)
- Ⅱ:ややきれい(β-中腐水性)
- Ⅲ:きたない(α-中腐水性)
- Ⅳ:とてもきたない(強腐水性)
ステップ2:選択肢(1)〜(5)を「公的な対応表」で照合します
環境省の「指標生物と水質階級」の表で、各生物がどの階級かを確認します。
ステップ3:各選択肢の正誤を1つずつ判定します(正誤の根拠つき)
- (1) Ⅰ(貧腐水性)― サホコカゲロウ:誤り
サホコカゲロウは 水質階級Ⅲ とされます。よってⅠではありません。 - (2) Ⅱ(β-中腐水性)― ヒラタドロムシ:正しい
ヒラタドロムシは 水質階級Ⅱ とされています。 - (3) Ⅲ(α-中腐水性)― ミズムシ:正しい
ミズムシは 水質階級Ⅲ とされています。 - (4) Ⅳ(強腐水性)― サカマキガイ:正しい
国土交通省の教材で、サカマキガイは 水質階級Ⅳ(大変きたない水) の指標生物として示されています。 - (5) Ⅳ(強腐水性)― セスジユスリカ:正しい
同じく国土交通省の教材で、セスジユスリカは 水質階級Ⅳ の指標生物として示されています。
以上より、「不適切(誤り)」は (1) です。
問題のポイント
- “カゲロウ”と付くからといって必ず「きれいな水」とは限りません。環境省の分類では、サホコカゲロウはⅢ(きたない水)側に入ります。
- 指標生物問題は「公式の対応表に当てる」のが最短です。


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