公害防止管理者の過去問|令和4年 大気・水質概論 問7  問題と解説

公害防止管理者の過去問|令和4年 大気・水質概論 問7  問題と解説
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問題7

人に対する発がん性を有することが確認あるいは強く示唆されている有害大気汚染物質として,誤っているものはどれか。

(1) 塩化ビニルモノマー

(2) 1,3-ブタジエン

(3) 塩化メチル

(4) ベンゼン

(5) トリクロロエチレン

問題7の解答

正解は「4」です。

問題7の解説

解答に至るまでのステップ

  1. 有害大気汚染物質の発がん性区分 – 環境省や国際がん研究機関(IARC)の評価によると、選択肢に挙げられた物質のうち人に対して発がん性が確認または強く示唆されているものは以下の通りです。
    • 塩化ビニルモノマー(VCM):IARC発がん性グループ1(人に対する発がん性あり)。肝血管肉腫との関連で知られる、有害大気汚染物質の代表例です。
    • 1,3-ブタジエン:IARCグループ2A(おそらく発がん性あり)。ヒトでの発がん性が強く示唆される物質です。
    • ベンゼン:IARCグループ1(人に対する発がん性あり)。白血病との関係で有名で、環境基準も設定されています。
    • トリクロロエチレン:IARCグループ1に準じる扱い(2014年にグループ1に引き上げ、以前は2A)。ヒト発がん性が強く示唆され、腎臓がんとの関連が指摘されています。
  2. 塩化メチル(クロロメタン)の評価塩化メチルは上記物質リストに含まれておらず、IARCでは、グループ3(ヒトに対する発がん性を分類できない)に分類されています。つまり、発がん性の明確な証拠が不足している物質です。他の4物質とは異なり、ヒトでの発がん性が確認・示唆されているとは言えません

以上より、誤っている選択肢は(3)です。

問題のポイント

有害大気汚染物質の中で発がん性が問題となる物質を把握しているかが問われます。特に、ベンゼンや塩化ビニルモノマーのようにヒトへの発がん性が確立されたものと、塩化メチルのように発がん性の明確な証拠がないものとを区別することが重要です。

選択肢(3)は他の既知の発がん性物質と並べてありますが、塩化メチルは規制対象の優先有害物質リストに入っていないため違和感があります。このように、主要な発がん性有害物質を覚えておけば、未知数の物質を選別できるでしょう。

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本記事の監修者

ISEED編集部は、環境技術、環境倫理、環境に関する資格について読者に有益な情報を調査・配信しています。記事制作においてリサーチ、構成、ライティング、編集、グロースハックの仕組みを適切に設計することで読者にわかりやすい文章を作ることを心がけています。

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