
公害防止管理者の過去問|令和5年 ばいじん・粉じん特論 問12 問題と解説
問題12
平成元年環境庁告示第93号に基づいて石綿濃度の測定を行い、以下の条件で53本の石綿繊維が計数された。このときの石綿濃度(本/L)は、およそいくらか。
- 捕集用ろ紙の有効ろ過面の面積:962mm2
- 顕微鏡の視野の面積 :0.07065mm2
- 計数を行った視野の数 :100視野
- 採気量 :2400L
- 0.09
- 0.33
- 1.6
- 3.0
- 19
問題12の解答
正解は「4」です。
問題12の解説
解答に至るまでのステップ
ステップ1 原理・公式を確認する
平成元年環境庁告示第93号(「石綿に係る特定粉じんの濃度の測定法」)では、石綿濃度 (本/L)は次式で求めます。
- :捕集用ろ紙の有効ろ過面の面積
- :計数繊維数の合計(本)
- :顕微鏡の視野の面積
- :計数した視野数
- :採気量(L)
ステップ2 単位をそろえる(面積は同一単位で統一)
式では と が「面積」なので、同じ単位にそろえます。告示の説明は cm²表記ですが、今回の問題は mm²で与えられているため、mm²のままでも 比(A/a)なので整合が取れていれば計算は成立します。より丁寧に行うなら cm²へ換算します(どちらでも答えは同じになります)。
ステップ3 数値を代入して計算する(各選択肢と照合する)
- N=53(本)
- (または 9.62 cm²)
- (または 0.0007065 cm²)
- (視野)
- (L)
mm²のまま代入すると、
したがって、およそ 3.0 本/Lとなります。
問題のポイント
最重要は公式の形です。
「ろ紙の有効ろ過面積 × 計数本数」を「(視野面積 × 視野数)× 採気量」で割る構造になっています。
面積の単位は必ず統一します。今回のように と が両方 mm²で与えられているなら mm²のままでも良いですが、告示は cm²で説明されるため、試験では mm²→cm²(÷100)の換算を落ち着いてできるようにしておくと安全です。近似問題なので、最終値が 3.01のように少しずれても、最も近い選択肢(3.0)を選ぶのが解答戦略です。


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