
公害防止管理者の過去問|令和6年 水質概論 問6 問題と解説
問題6
下図は、令和3年の海洋汚染原因別にみた油による汚染確認件数(排出源が判明しているものに限る)である。汚染原因として、A~Cに該当するものはどれか(海上保安庁:海上保安レポート2022による)。

| 選択肢 | A | B | C |
|---|---|---|---|
| 1 | 破損 | 船舶海難 | 取扱不注意 |
| 2 | 船舶海難 | 破損 | 取扱不注意 |
| 3 | 船舶海難 | 取扱不注意 | 破損 |
| 4 | 取扱不注意 | 船舶海難 | 破損 |
| 5 | 取扱不注意 | 破損 | 船舶海難 |
問題6の解答
正解は「5」です。
問題6の解説
ご提示の図は、「令和3年の油による海洋汚染確認件数」256件を、原因別に円グラフで示したものです。図中の内訳は次のとおりです。
- A:93件(36%)
- B:48件(19%)
- C:44件(17%)
- 故意:16件(6%)
- その他:44件(17%)
- 原因不明:11件(4%)
したがって、A・B・Cは原因別件数の上位3区分であることが分かります。
海上保安庁資料に示される「原因別の傾向」
海上保安庁「海上保安レポート2022(令和3年実績)」では、油による海洋汚染について、排出源が判明した事案の原因別内訳として、以下の傾向が明確に示されています。
油による海洋汚染の原因は取扱不注意が最も多く、次いで破損、船舶海難の順となっている。
これは、給油作業中の操作ミス、バルブ閉め忘れなどの人為的ミスが、油流出事故の最大要因であることを示しています。ここで、図の数値と公式傾向を照合します。
- A(93件・36%)
→ 最多の原因
→ 海上保安庁資料より取扱不注意 - B(48件・19%)
→ 2番目に多い原因
→ 同資料より破損(配管・タンク等の劣化・損傷) - C(44件・17%)
→ 3番目に多い原因
→ 同資料より船舶海難(衝突、乗揚げ等)
この対応関係は、件数の大小関係と公式統計の説明とが完全に一致します。
以上を整理すると、
| 区分 | 原因 |
|---|---|
| A | 取扱不注意 |
| B | 破損 |
| C | 船舶海難 |
これに一致するのは 選択肢5 です。
問題を解くポイント
- ポイント1:まず件数の大小を見る
A=最多、B=2番目、C=3番目という「順位問題」である。 - ポイント2:「油汚染=取扱不注意が最多」は頻出知識
人為ミスが最大要因である点は、毎年の海上保安庁統計で一貫している。 - ポイント3:図と文章資料を必ず対応させる
数字 → 原因の一般的傾向 → 選択肢照合、の順で解く。


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