エコ検定の自宅受験でカンニングするとバレる?絶対にやめたほうがいい理由

エコ検定の自宅受験でカンニングするとバレる?絶対にやめたほうがいい理由
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近年、エコ検定は自宅からオンラインで受験できるようになりました。自宅受験と聞くと、「監視がゆるくてカンニングし放題では?」と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、実際は高度な監視体制により不正行為を取り締まっています。

本記事では、「エコ検定の自宅受験でカンニングするとバレるのか?」という疑問について考察しています。また、不正行為は絶対にやめたほうがいい理由にも言及しているので、エコ検定を受けるにあたって魔が刺してしまった人は参考にしてみてください。

目次

エコ検定の自宅受験とは?

自宅のパソコンから受けられるIBT方式(Internet Based Testing)

エコ検定には、自宅のパソコンから受けられるIBT方式(Internet Based Testing)を採用されており、自宅や職場がそのまま試験会場になります。試験申し込み時に指定した日時にオンラインで受験し、ウェブカメラとマイクを用いて監督官によるリアルタイム監視下で試験を進めます。

この方式はコロナ禍で普及した新しい検定試験形態で、会場へ移動せずに済む利点があります。ただし、事前に動作環境テストを行い、カメラやマイクの準備、静かな個室環境の確保が必要です。

そして、受験当日は開始前にオンライン上で本人確認と周囲360度の受験環境チェックが行われます。

こうした入念な準備のうえで試験開始となり、試験中は常にパソコンのカメラ越しに受験者の様子が録画・監視され続けます。要するに、自宅受験であっても試験会場で監督官に見守られているのと同等かそれ以上の監視体制が敷かれているのです

エコ検定の自宅受験でカンニングするとバレるのはなぜ?

エコ検定IBT方式ではカンニングが発覚しやすい3つの理由があります。オンライン監視の仕組みが非常に厳格で、受験者の不正行為は見逃されません。それぞれの理由を順に説明していきます。

理由1:カメラとマイクで監視されている

第1に、試験中はずっとカメラとマイクで監視され続けています。具体的に言うと、監督官は次のような不正行為をリアルタイムでチェックしています。

【不正行為・不正が疑われる行為の例】

・試験中の途中離席
・試験中にメモを取る行為
・試験画面の録画やスクリーショットを取る行為
・試験中にスマートフォンやテキスト、カンニングペーパー等を参照する行為
・試験中に頻繁に試験画面から視線を外す行為
・試験問題や解答などの受験内容を第三者に伝える行為。
・試験中にウェアラブル端末(スマートウォッチ・スマートグラス等)やイヤホンを含む、当所が許可していないものを持ち込み、使用する行為

また、カメラの映る範囲に他の人が入ったり、マイクに他人の声が入った場合は即失格です。つまり、自宅とはいえ試験中は常に「自分一人だけ・カンニングが疑われる道具なし」の状態を維持しなければならず、少しでもそれを乱す行為は筒抜けになるのです。

具体的には、試験前に見せた身分証と本人の顔が常に照合され、受験者の上半身(顔・耳・肩まで)が映るようカメラを固定して受験します。試験官は受験者が不自然に目を泳がせたり手元を隠したりしていないか注視しているので、カンニングの余地がないわけです。

理由2:外部情報を参照できない

第2に、エコ検定IBTの試験専用システムでは、試験画面以外を開いた瞬間に不正と見なされる仕組みになっているため、カンニングの手口として考えられる「ネットで検索」は、試験システム上ほぼ不可能であると言えます

東京商工会議所の受験要項でも、「試験中に試験ページ以外のWebページを閲覧した場合」や「ブラウザ以外のアプリケーションを使用した場合」は失格と明示されています。要するに、試験ウィンドウから別の画面に切り替えた時点でアウトということです。

また、ハードウェア面でも不正行為を防ぐ措置が取られています。デュアルディスプレイやタブレットの利用は禁止されており、試験中はPC一台と一画面で受験します。スマートフォンについても当然使用厳禁で、仮に手元に置いて操作すればカメラ映像から発覚します。

メモ用紙や参考書の所持も認められておらず、試験時間中にメモを取る行為自体も禁止事項です。さらに、試験問題のスクリーンショット撮影や録画も不正行為に当たります。

これらのルールはシステムと監視の両面で強制されるため、受験中に外部情報へアクセスすることは物理的・技術的に遮断されていると考えてください。

理由3:一人ひとりを取り締まりやすい

第3に、教室等による集団テストと比較して、IBT試験は一人ひとりを取り締まりやすいので、カンニングがバレやすいと考えられます

試験会場でテストを受ける場合、試験監督一人に対して受験生は数十人という比率にならざるを得ないので、テスト中に一人ひとりを注視するのが物理的に難しいと言えます。けれども、IBT試験はPCを通じて受験生を監視できるため、かえって不正を取り締まりやすくなったと考えられます。

不正行為を試験中に見抜けなかった場合でも、後から記録を調査することも可能になりました。エコ検定の試験主催者は「保存した動画を試験中の不正行為防止や後日の不正確認以外の目的で使用しない」としていますが、裏を返せば後日でも映像を見返して不正の有無をチェックするということです

「自宅試験だからカンニングできる」と試験を甘く見ると、取り返しのつかないことになりかねないので、くれぐれも注意してください。

エコ検定のカンニングは絶対にやめたほうがよい理由

以上のことからも、エコ検定のカンニングは絶対にやめたほうがよいのは言うまでもありません。当然ながら、カンニングがバレた後は試験失格となり、合格していても取り消しになります。さらに、悪質な場合は今後の検定試験を受けることができなくなるおそれもあるのです。

東京商工会議所では、公平・公正な試験運営の観点から、不正行為・不正が疑われる行為については厳粛に対応し、試験の失格(成績・合否の取消を含む)や今後の受験をお断りする等の対応を行っています。

東京商工会議所「【東商検定IBT/CBT】試験規約の一部改訂のご案内(東商検定における不正行為・不正が疑われる行為への対応について)

学校の単位取得や会社の新人研修でエコ検定の取得が必須の場合、カンニングが原因でその道が絶たれることにもなりかねません。

そして、仮に運良くカンニングがバレず資格を取れたとしても、その資格には本来の価値がありません。エコ検定は環境問題に関する知識を身につけることが目的の検定です。カンニングで知識を身につけずに合格証だけ得ても、実務や日常で環境知識を活かすことはできず、肩書きだけの空虚な資格になってしまいます。それではせっかく時間と費用をかけて受験する意味がありません。

すなわち、本質的に無意味なことを積み重ねる行為なわけです。カンニングした資格を取って進む先にあるのは、ただ単にこなすだけの日常生活で自分の糧に何一つならないつまらないことだらけの人生なのではないしょうか。

過去にカンニングがバレた人はいる?

なお、エコ検定のIBT試験で過去にカンニングがバレた人はいるのでしょうか?

結論から言えば、不正発覚事例は公に報道されていないので、エコ検定のカンニングがバレた人がいるかどうかはわからないのが実情です

けれども、オンライン試験全般という視点で言うと、東京商工会議所も他の試験での不正事例を踏まえて規約を厳格化しており、不正行為の取り締まりを強化していると言えます。

例えば、2022年には、就職活動のWebテストで受験者になりすまして解答する替え玉受験を業者が行い逮捕される事件がありました。この事件では試験代行業者の男性が依頼した学生のIDでオンライン試験を受け、警察に私電磁的記録不正作出容疑で逮捕されています。オンライン試験の不正が刑事事件として摘発された初のケースであり、大きく報じられました。

エコ検定そのものでは逮捕者こそ出ていませんが、不正が発覚すれば合格取り消しや今後の受験禁止といった厳しい措置が取られています。こうした厳正な対応のおかげでエコ検定の公平性は保たれており、不正を試みた人はことごとく摘発・失格となっていると考えてよいでしょう。

まとめ:ズルをして資格を取っても意味がない

エコ検定の自宅受験はインフルエンザ等の集団感染に関するリスクが下がったり、受験会場に訪れる経済的コストを払わなくてよくなったりと、さまざまなメリットがあります。一見すると、家での受験なら「カンニングし放題!」と魔が刺す人もいるかもしれませんが、自宅受験だからこそ監視システムが充実しているので、必ずバレると考えるべきです。

そして、ズルをして資格を取っても本当に意味がありません。そんなことばかりを繰り返して、ハリボテのような人生を送るのは、カンニングがバレて信用を失う以上にリスクの高いことのように思います。そんなことをするくらいなら、いっそのこと試験なんて受けずに済む道を選んだほうがよいです。

他の人は知らなくても、自分が一番よくわかっている。ふと自分のこれまでがまがいものだと思う瞬間に襲われるかもしれません。その意味では、カンニングなんて絶対すべきではないのです。

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本記事の監修者

1990 年生まれ。慶応義塾大学福澤諭吉文明塾 CP7期生。公共法政策修士(東北大学)。 研究分野はレジリエンスの社会政策。2017年より東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授として福島復興の研究及び環境回復・経済復興・心の復興に係るプロジェクトに携わる。2019年より独立し、オウンドメディアの開発・運用、データ解析、SEO対策などマーケティングに関わるサービスをワンストップで提供。バンタンクリエイターアカデミー、KADOKAWAドワンゴ情報工科学院の講師。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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